恋の終着駅

恋の終着駅

 

涙に濡れた行き先は

終電車を降りた時

プラットホームに置いてきた

ネッカチーフに秘めてきた

ふたりの歩いた足跡は

忘れることしかないけれど

あなたが捨てたわたしには

残ったものは何もない

今ではひとりで泣きながら

遠くへ寂しく消えていく

ルームに帰ればワイングラスに

悲しい雫が映るだけ

ひとりになった椅子の前

冷めたコーヒー飲みながら

乾いた鏡て口紅落とし

見えないあなたを偲んでみても

二度とは帰ってこない夢

土曜の週末乱されて

憎むわけではないけれど

恋という名の戯れだったの

 

 

 

今夜は今日までの出来事

思い浮かべて時を見る

眠れられない真夜中に

わびしい吐息が身に沁みる

窓の外には雨が降り

ネオンの明かりも薄くなる

ひとりでわたしを見つめても

あなたの煙が浮かんでく

雨に打たれた年月は

はかなく淡く逃げていく

愛の言葉も交わさずに

消えて流れて離れてく

通りすぎた想い出を

化粧に浮かべて揺れながら

レースのカーテン指で閉じ

背中のジッパー引いてみても

瞳に隠れた過去のこと

シャワーで拭って流してる

憎むわけではないけれど

恋という名に別れを告げるの