独り寝の子守唄

独り寝の子守唄

 

誰もいない部屋の中

ひとり佇み灯りを見る

明かりが灯した光線に

鏡が自然と反射して

写った自分の顔を見て

物寂しさが目に潤み

独り寝の部屋の中

静かに時間が過ぎていく


外は冷たい風が吹いて

寒さも肌身を襲ってきて

部屋のランプも縮みがち

人恋しさに見舞われて

ベッドの枕に横たえて

素肌と素顔が渇いてきて

寒さをまとい身を削り

耐えきれない夜時間

部屋に明かりを灯しても

暗さと寒さが身に沁みて

温かみが流れずに

風の音色に閉ざされて

扉も閉めて塞ぎ混み


誰もいない独り寝の


膝を抱えて温めて

温さが逃げて行きながら

眠れね夜の子守唄

ヒューヒューすきま風が鳴ってきて


暖炉と暖房に身を預け

独り寝の子守唄を歌いながら


孤独の夜に耐えながら

 

明日の夜明けを待ちながら